聞いてきた

長岡京文化記念会館で行われた『ミュージック・アラカルト』に行ってきました.

四季がすばらしくよかったです.
いつも技巧的な独奏ばかり注意して聞いていたことを反省したくなるくらい魅力あるオケでした.
冬の第一楽章における激しさ,厳しさの表現がすばらしかったです.もちろんソリストも負けじと掛け合っていました.
各曲ごとにソリストは替わっていましたが,四人とも,私のコンサートにようこそ!というような自信が目に見えて気持ちよかったです.
いや違うぞ,とも思いましたが.

松本日之春という方が作曲されたRêve sur rêve(夢のまた夢)という新曲の初演を聞けたのもいい経験でした.
かなり難解な曲に思えましたが,現代音楽という認識ではないみたいです.

弦楽合奏のためのこの曲は,もう何年も前から京都で一緒に学んできた弦楽器の仲間達のために書こうと思い,その人達のイメージから曲想をふくらませてきたものです.大学という場でしたが,本当に素晴らしい人達と出会ってきました.そこには学生と教師という感覚はなく,共に前進し,戦ってきた音楽仲間という実感がありました.
(中略)
この人達と見た夢,それが時を経てまた夢になっていく,うたかたの世界であるがゆえに,たとえようもなく美しい,共に夢をみた人達に心からの感謝をささげて.


(プログラムより)